欧州で近郊列車や市内交通を利用して旅行する
Using Regional and City Transport in Europe
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注意 : このページは1995年〜2005年頃の状況を記述したもので、現在の状況とは大きく異なります。
切符
● 近郊列車の切符
オランダ鉄道の近郊列車チケット(この国では長距離もデザインは同じ)
● 市内交通の切符
1回券、乗り換え可能券、回数券、1日乗車券、数日間乗り放題券 など、国によってまちまち
硬貨のようなメダル(ジェトンとか、そういう名前のことが多い)の場合もある
ジェノバの市バス、1回券
ソフィアの市内交通1日券
近郊列車・メトロの乗り方
切符を買う
●自動券売機
自動券売機
ドナウヴェルト駅(ドイツ)
自動券売機は、たいていの場合は駅の入り口やプラットホーム上に設置されている。
たいていの国では、まず行き先の駅を選んだり、1等車・2等車などを選択して料金が表示されてから、硬貨を投入する。
行き先の駅の選択方法は、(1)券売機に貼り付けられている駅コードをテンキーで入力、(2)画面上でアルファベット絞込検索のどちらかが多い。
硬貨しか通用しない機械、クレジットカード(ICチップが埋め込まれたもの)専用、紙幣も使えるものなど、いろいろな種類がある。
たいていの国では、紙幣・クレジットカードは使えない場合が多い。
●窓口
人件費がかかるため、手数料を取る国もある。(例:ドイツ、オランダ)
有人窓口を利用した場合の加算料金券
オランダ
切符のバリデーション
● 改札機が無い鉄道会社を利用するとき
入鋏機
パリ・モンパルナス駅(フランス)
信用乗車方式を採用している鉄道会社やバス会社の場合、改札機がある場合を除いて、自分で改札する必要がある。(この考え方は日本と大きく違う)
駅のコンコース内、プラットホームへ降りてゆく階段の入り口、プラットホームのどこかに入鋏機(チケット・キャンセラー)が設置されている。
乗車前にバリデーション(入鋏機で日時を刻印する)を行う。
たいていの場合、切符はバリデーションから1~2時間程度有効。
プラットホームへ
駅構内の出発時刻表(黄色)、到着時刻表(白色)
ドナウヴェルト駅(ドイツ)
コンコースやプラットホームに掲示されている時刻表などに、列車が到着するプラットホーム番号が書かれている場合が多い。
列車が到着する10~30分程度前になると、駅コンコースの巨大な案内表示装置に到着番線が表示される。
プラットホームの発車標(表示装置)に、乗りたい列車が表示されているか確認する。
これらの時刻表・案内表示・発車標は壊れている場合も多い。先進国だからといって、過信しないこと。
プラットホームの発車標(表示装置)
スヘルトーヘンボス駅(オランダ)
列車に乗車する
オランダの快速列車(2等車)
近郊列車では、2等車・1等車を間違えずに乗る。
ドアが自動で開かないときは、ドアの横あたりに「開閉ボタン」があるので、ボタンを押してドアを開けて乗り込む。
手動式ドアの場合は、乗車した後にちゃんとドアを閉めておくこと。(自動では閉まらない)
近郊列車は一般的には自由席であるが、長距離列車がたまたま近郊区間に停車している場合もあるので注意すること。
ドイツの各駅停車(2等車)
トラム・市内バスの乗り方
切符を買う
バス停近くにある売店で切符を買う場合もある
ナポリ (イタリア)
●自動券売機
停留所などに券売機がある場合がある
(例:ドイツ、スイスの一部の街)
●タバコ屋・売店・スーパーマーケット・本屋など
停留所のそばにあるタバコ屋・新聞売店が切符売り場を兼業している場合もある(例:イタリア)
スーパーマーケットや書店で切符を売っている場合もある
(例:オランダ)
●車内販売
車内で切符を販売していたり、現金で支払える場合もある。ただし、事前に券売機や売店で買うより割高な場合もある
(例:イギリス、オランダ)
●観光案内所、長距離鉄道の駅
1日乗車券などを売っている場合がある
切符の買い方が分からない場合は、ココで情報収集できる
トラムやバスに乗車する
バス停
アウグスブルク(ドイツ)
トラム・市内バスに1等車・2等車という区分けは無い。
(長距離列車との乗り継ぎ切符を持っている場合は、2等車の切符でも1等車の切符でもトラムに乗車できる)
ドアが自動で開かないときは、ドアの横あたりに「開閉ボタン」があるので、ボタンを押してドアを開けて乗り込む。
ドイツ文化圏では、停留所は「 H 」マークで統一されている。
トラムの車内
フランクフルト(ドイツ)
切符のバリデーション
入鋏機(チケット・キャンセラー)
トラムの車内(プラハ)
信用乗車方式を採用しているトラム・市内バスに乗車したら、切符を自分自身でバリデーションしないといけない。
●入鋏機
車内の何箇所かに、入鋏機(チケット・キャンセラー)が設置されている。
切符を差し込めば、「日付と時間が刻印」されたり、「穴が開けられ」たりする。
切符を差し込んでも何も起こらない、何の反応も無い場合は、手動式入鋏機の可能性がある。
手動式は、入鋏機の表面に付いているノブを押し下げたりする。
●車掌に切符を渡す、スタンプを押してもらう
そういう国も、たまにはある。
下車
日本と同じく、車内の「下車ボタン」で知らせないと停まってくれない場合が多い。
無賃乗車がばれたら
良心的な国では「運賃 × 3倍程度」の支払いで済む場合が多い。東欧などの厳格なルールの国では 「100ユーロ」とかすごい額を請求されることもあるらしい。
特に国民所得が低い国々では、外国人から法外な罰金を取って「懐に入れよう」と画策しているところもあると聞く。
ちなみにオランダ国鉄では 割増運賃 3倍 でした (2003年)
用語を覚えよう
各国での一般的な呼称を覚えておくと便利です。例えば、ロシア語圏の国で駅に行きたいときに「ステーション」などと言っても通じないことが多いです。主要言語で言えれば、それだけ意思疎通が簡単になります。
次の表では、それぞれ、Wikipediaの各国語版へのリンクとなっています。
日本語 | 西欧での一般的な呼称 | ドイツ語圏での呼称 | ロシア語圏での呼称 |
---|---|---|---|
路面電車 | トラム | シュトラッセンバーン | トラムバイ |
地下鉄 | メトロ | U バーン | メトロ |
近郊列車 | S バーン | ||
バス | バス, アウトバス | アフトブス |
駅やバス停を表す言葉は...
日本語 | 西欧での一般的な呼称 | ドイツ語圏での呼称 | ロシア語圏での呼称 |
---|---|---|---|
鉄道駅 | ステーション, ギャレ など | バーンホフ | ジェレズターヤ・スターンツィア |
バス停留所 | ハルテシュテレ | アスタノーフカ | |
バスターミナル | ブスバーンホフ | アフトブス・スターンツィア, アフトヴァクザール |